私の基礎演習を受講することを考えている皆さんへ
講義要項上でこのブログを挙げておきましたので、
見に来てくれている学生さんもいらっしゃるかもしれません。
その人たちへのメッセージ。
▲ブログのプロフィールを見ていただくとわかるように、私の専門は日本近代文学です。しかし、この基礎演習で皆さんにいわゆる<文学>を教えるつもりはまったくありません。私は自分を<ことば>について考える学者であると、自己規定していきたいと思っています。
▲私たちは<ことば>に取り巻かれています。<ことば>によって、私たちはものを考えたり、コミュニケーションをしたり、しています。それだけではなく、<ことば>は私たちのものの見方それ自体の中に埋め込まれている、認識装置そのものなのです。演習では、そんな「認識装置」としての<ことば>に、気づいていってもらいたいと思っています。
▲たとえば、今、アメリカでは大統領選のキャンペーンが、真っ盛りですが、その様子をずっと観察してみてください。ブッシュとケリーの戦いが、まさに<ことば>と<ことば>の戦いだということがよくわかるでしょう。自分の身の回りで見たり聞いたりした<ことば>のありようを考えるのも、この演習の一部です。
▲演習では、内田義彦の『読書と社会科学』、カント『永遠平和のために』、プラトン『ソクラテスの弁明』、夏目漱石『こころ』を読んでいきます。なんだ、<文学>もやるんじゃん、と思う人もいるかもしれませんが、それは小説家という人たちが<ことば>にとても敏感である人(当たり前のことですが)なので、その人のものも読んでみよう、というくらいのものだと思っておいてください。
▲私が選んだこの4人のもの書きは、<ことば>に対してある特殊な思い入れがあり、それをそれぞれのやり方でとことんまで考えつくした人たちです。皆さんには、この4人とがっぷり四つに組んでもらいたい、そして<ことば>に対する意識を研ぎ澄ましていってもらいたい。
▲皆さんには、私の基礎演習の「志望理由書」を書いていただくことになります。先学期に一年生を教えていない私は、ほとんどの皆さんと一度も会ったことがありません。ですから、皆さんは「志望理由書」の中の<ことば>だけで、私に皆さんへの興味を起こさせなければならないわけです。皆さんの<ことば>との初対面、とても楽しみにしています。
▲質問がある方は、コメントの欄にどうぞ。このブログ上でお答えしていくことにします。こっそり聞きたいことがある人は、メールでどうぞ。
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