本日は卒業式なり

■
空には雲ひとつなく、桜は満開、
笑いが満ちて美しい卒業式びより。
新設の我が学部が初めて出す卒業生となる。
私は2004年の夏から秋にかけて、
就職して初めて大学のために死ぬほど働いた。
いや、大学のために働いたのではなかった。
「大学のため」と思うと働けなかったので、
「学生のため」と自分に言い聞かせて働いたのである。
だから私は彼らひとりひとりの顔を知らないが、
固まりとしての彼らは、私の意識のなかに強くあった。
むろんそんなこと彼らは知らないし、知らなくてよい。
彼らはただ、この青空の下、
はしゃいで笑って友達を胴上げして写真を撮って、
ここをするりと出ていけばよい。
■
この卒業式にいたかもしれない数名の学生を、
思い浮かべる。
彼らの魂の安からんことを。
彼らの精神の穏やかならんことを。
■
私の父はもう80近いが、
この間初めて担当したゼミ生の同窓会に呼ばれたと言っていた。
彼らはむろんもう60歳を過ぎている。
私は初めて父をうらやんだ。
最後に一人ひとりをhugした。
最初で最後のhugだ。
さよなら、みんな。
地に足をつけて生きてゆけ。
そして、日々の忙しさにアタマをやられてしまって、
ものを考えられなくなったと思ったら、
いつでも私のところにおいで。
また、宿題を出してやる。赤インクで添削をいれてやる。

| Permalink
|
「授業・大学」カテゴリの記事
- コクチで失礼(2010.01.29)
- 再び告知(別件)(2010.02.10)
- 日本近代文学会をWeb中継してみる件(2009.12.09)
- 「血液循環」のお仕事(2009.06.02)
- 打てば響くか(2008.08.05)
Comments