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February 07, 2009

日記(1月下旬)

■1月 <凝り>

このごろ、やたらに肩が凝る。
鍼とか打ってもらったのになあ。
ヨガをさぼってるからかなあ。

冬は嫌だ。

■1月 <穏やかな一日>

朝は学会発表準備の下読み。
積み上げた資料の山を一つ読んでは一つ戻り。
なかなかなくならぬ。

午後からはその学会のための飛行機の切符を予約しに行く。

3月のシカゴ。最低。寒い事この上ない。
友人夫婦も日本から行くので、同じ飛行機を取る。
だって一人で十四時間も淋しいもん。

帰りにキャンパス脇にある外国人研究者用宿泊施設に寄り、
ピーナッツをお土産にLを訪ねる。

お茶などいれてもらって、ひとしきりゴシップなどをする。

■1月 <再会>

ランチの約束があるので、少し早起きして前倒しで仕事をする。
大急ぎで着替えて、顔に粉と紅(最近もっぱらこの二つで済ませる)をつけ、
恵比寿のウエスティンホテルへと向かう。

私は京都の古い私立であるD志社大学に4年間通ったが、
体育会の機関誌を作るサークルに所属していた。
スポーツ新聞のようなものである。
興味があるのはラグビーとか野球とかのメジャーどころのみ、
文章は死ぬほどヘタクソで、
レイアウトにも興味が持てなくていいかげん、
広告を取るための営業もコネがなくてだめ、という
見事なヘタレ部員で、3年になる前に退部した。

今日の会はそのサークルの先輩たちとの新年会である。
発起人のO氏はシンクタンクにお勤めのエコノミスト、
私が1年のときにすでに4年の大先輩Y氏はアナウンサー、
1年後輩でアート系の企画の仕事をしているKちゃん。
今年はそこにサプライズで、
大学卒業以来お会いしていなかったKJ氏も。

ある意味全員、年相応にふけたし、
ある意味全員、大学時代そのままであった。

しかし20数年のあいだに、
それぞれが生活というおもりをその体につけ、
よくも悪くもしっかりした足取りで人生を歩いておられるようであった。

■1月 <春よ来い>

最近、仕事はキッチンの机の上。
仕事部屋が寒いというのもあるのだけども、
キッチンがけっこう気持ちいいの。

冬の日の、火のそばの暖かさ。
こんなマンションにもそういうものはあって、
必死こいて資料やら本をひっくり返している私にも、
気分だけのお裾分けをくれる。

お昼はサツマイモをいれた炊き込みご飯に、
友人のお母様の手前味噌で作るジャガイモと揚げのみそ汁。
とろろ芋に卵を入れ桜海老を巻き込んで焼いた落とし焼き。
あんまり考えずに作ったけど、
おいもさん尽くしになりました。 

■1月 <大劇場のシェイクスピア>

朝からレッスンに行き、終ったらそのまま赤坂に走る。
サカス前のタリーズでサンドイッチを詰め込んで、
さて古田新太。

ギンギンの大音量ハードロックで始まる
『リチャードⅢ世』(演出:いのうえひでのり、赤坂ACTシアター)。
ユニオンジャックのパンツを履いた登場人物やら、
舞台でバイクを乗り回すリチャードやら、
ワイドショー仕立てのテレビカメラやらモニターやら。
おまけに悪役リチャードは、
その毒々しいモノローグをICレコーダーに吹き込むという具合で、
娯楽に徹したギミック満載、なかなか楽し。

それでいて、セリフはまさしくシェイクスピア劇で、
私は一言一句覚えていないので明言するわけにはいかぬが、
岩波文庫の翻訳セリフそのまま、と言っていた方もいた。
ということは、目ではキッチュな舞台を見ながら
耳では福田恒存を聞いていたわけだ。

あの不自然に大仰で時代がかったセリフを、
役者たちがいかに料理するのか、が焦点になるという意味では、
極めて伝統的な日本語によるシェイクスピア劇である。

その点からだけ言うと、古田新太が秀でていたということはできない。
ところどころ言うのに精一杯といった感があったように、
素人目には見受けられた。
そもそも、セリフが聞き取りづらい。
最初は意図的になされているのかと思ったが、
そうでもなさそうであった。

しかし、それでもそこは古田新太。
そうであるにもかかわらず古田新太。
大劇場を巻き込む力はさすが。

素晴らしかったのは女優陣で銀粉蝶、久世星佳、
そして私の大好きな三田和代が圧巻だった。
等身大ではない登場人物たちを、演じ切っていたように思われた。
残念ながら安田成美は太刀打ちできず。

劇場を出ると、雨が降り出していた。
テレビ局のビルを中心にした華やかな電飾の一角。
赤字のニュースばかり聞く昨今では、
むなしい煌めきだ。
大劇場の迫力はたしかにあるけれども、
ベニサンピットも私は好きだったなあ。

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