日記(3月後半)
■肩凝り悪化、神楽坂の整体に行く。いつもお願いする方は、お顔になんとも迫力のある傷をお持ちの整体師さんなのだが、その指先の繊細さは他の方の比ではない。体を預けてもみほごしてもらう。久しぶりに晴れているので大々的に洗濯する。上の階の子供がピアノを練習しているのか、ブルグミュラーが聞こえて来る。
■私の仕事は朝の部と夜の部に分かれていて、朝には書き、夕方から夜にかけては読む。といっても、ずっと集中しているわけではなく、仕事の合間にシチューを煮込んだり、アイロンをかけたり、時にはマフィンを焼いたりする。書き物の進むスピードは至極遅く、一日に気に入った段落が二つ書ければいい方である。三月末の学会発表では全部で18段落にする、と決めてあるので、とても順調にいっても書き始めてから9日はかかることになる。でももちろん9日で終ることなんて、断言してもいいけど、ない。晩ご飯はレタスの豚肉巻き。ショウガ焼きみたいな甘辛いたれで。
■晴れて暖かなり。窓辺のミニバラが一つ咲く。どうも、集中力がない。もともとある方とはいえないんだけど、これはなんなんでしょーか。夜は友人と居酒屋。久しぶりの外食だ。山菜の天ぷら、野ぜりのおひたし、ほたるいかとうどの酢みそあえ、鯛のカブラ蒸し。春満載。
■今日はピアノのレッスンがあって仕事が中断されてしまうので、早めに起床して仕事を始める。15番目と16番目の段落で詰まっていて、足踏みももう3日目になる。外に出るとコートのいらない春陽気。シューベルトの四手連弾の幻想曲、慣れてきましたよ、少しずつ。相手を聞いてしまうと逆にだめなんだな。NHKでアンドラーシュ・シフのピアノ・レッスンをやっていてそれがえも言われぬ素敵さだったので、先生ベートーベンをやりたいですぅとおねだりし、ソナタの6番を来月持っていくことに。かわいらしい、こじんまりしたソナタ。スタジオを出るとぽかぽか陽気に誘われて、ついついお散歩、気になっていたケーキ屋さんに入り、2つほど買って帰る。
■じゃがいもが余っているので、シェパーズ・パイを仕込み、オーブンで焼きながら、勢いをつけて17段落目と最終段落を書く。急いでプリントアウトし、ツナとインゲンをマヨネーズであえたサラダを食べて、推敲にかかる。途中で、自分の文章に嫌気がさして放り出す。このところお散歩の友のiPodで、BBCのWorld Book Clubとか、New York Times Book Reviewのインタビューなんかをpodcastを聞いているので、少しは英語の勘が戻ってきているのか、自分の書いている文章がすっげえ気に入らない。フラストレーションが溜まって、近所のコンビ二にハーゲンダッツを買いに出かける。
■朝、気を取り直して推敲を続ける。3時に友人Lにネイティブ・チェックをお願いしている。ナッツ好きのLのために、途中の地蔵通り商店街でナッツのお菓子を買い、今にも降りそうな空模様の下、早稲田に向かう。夕食は神楽坂のお好み焼きやさんへ。もちろん、私のおごり。海鮮デラックスを奮発するなり。
■テレビをつけたら、飛行機の機体がひっくり返ってぷすぷす煙が出ている。ひえ、成田?ひえぇ強風で?ああ、見たくなかったよ、こんな映像。あさって、乗るんだよ。。。現場検証が終るまで滑走路は閉鎖だろう。ダイヤも混乱しているだろう。ちょっと早めの成田エクスプレスを購入する。なんか気落ちしたので、さっぽろ一番を卵と煮て夕食。
■スーツケースを詰め、植物に多めの水やり。どうやら滑走路はなんとかなりそう。無条件降伏論争と占領期検閲について書いた発表原稿と資料、コンピュータは手荷物へ。ガスの元栓を切り、戸締まりを確認して、さてでは行きますか。いってきま〜す。