大学を九月始まりにする件
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少し前に、Twitterで哲学者の國分功一郎さんが大学を9月始まりにする提案をなさっていた。
おおやけにはなっていなくても、検討はされているのだろうと思いたいが、
まだだとしたら、ぜひぜひ検討していただきたい。
これをご覧になっている大学職員上層部の方おられるかしらん?
(いないか...)
アメリカの大学は、9月から5月という学事日程を組んでおり、
6月7月8月の三ヶ月を夏期休暇である。
日本でもそれに倣って同じような学事日程を組む。
入試は5月にやる。
なんでもアメリカの物まねすりゃいいってもんじゃない、
と怒る方もおられるかもしれないが、
明治文学の研究者河野至恩さんが、
『三四郎』の頃は9月始まりだったと指摘しておられる。
つまり、明治時代に戻るわけだ。
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メリットはたくさんある。
まず、研究者としては海外の学会に行きやすくなり、
海外研究者との共同研究もしやすくなる。
今の日程ではこっちに3週間、あっちに一ヶ月てな感じで空いていて、
その間に会議も入ってきたりすれば、結局腰を据えて研究できない。
学生や大学の中にいらっしゃらない方はご存知ないと思うけれど、
大学の教師には授業の他に運営の仕事というのがあって、
超人的な体力と能力がある人以外は、学期中に研究ができる状態ではない。
少なくとも、体力のない私には無理である。
3ヶ月の研究期間があると思えば、それ以外の時間にやらされる
運営の仕事にも身が入るってものである。
大学は6月から8月の三ヶ月の時間をうまく使って、
語学系のサマースクールを開講したり、
一ヶ月半の集中講義を企画したりできるし、
そこに非常勤講師を雇えばある程度若手研究者の経済的サポートもできる。
その間は正規の授業より規模を落とすから、電力消費もむろん落とせる。
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学生は集中してバイトをして金を稼げる。
そうすれば、学期中のバイトを軽くして学業に専念できる。
ボランティアだって、インターンシップだって、海外放浪だって、
一ヶ月やるよりは、三ヶ月やる方がためになる。
高校3年生は受験が終った後、思いっきり羽を伸ばしてもらって、
大学に入学するときまでには、しっかり勉強する気持ちになってもらう。
もちろん、留学生の流れもスムースになるだろう。
これから日本に来たいという留学生は確実に減るのだから、
できるだけ来易い形を取るべきだろう。
もっと言えば、大学生は3年4年の大半を就職活動にとられてしまい、
勉強ができない状況である。これも少しは是正されるかもしれない。
そしてついでに企業の新卒採用偏重もただしてほしいものである。
私はいまだに「新卒」になぜこんなに意味が貼付けられているのか、
まったく理解できない。ほんっとにできない。
これから日本が迎えるであろう緩慢な死を少しでも先延ばしができるとすれば、
若い人材の育成しかない。
多少は名前が通っているはずの大学の学生が、母国語であれ外国語であれ、
本も読めず、文章も書けず、論理的思考もできず、想像力もない、といったことでは、
情けないだけでなく、他の国の大学生に太刀打ちができない。
脳みそが伸び盛りの3年生4年生が就職活動にエネルギーと体力を吸い取られて
精神力を摩耗させていくのを見るのは、教師としてはとてもつらい。
教育に力を注ごうにも、それができないのだから。
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思いつくまま、いろいろ利点を挙げてみた。
もちろん、シロートの言うことだから、気づかないことがたくさんあるだろう。
実際、大学のシステムを作っている方にどんなデメリットがあるか、
うかがってみたいものである。
小、中、高を一斉に変えるのが難しければ、大学だけでもなんとかならないのか。
どなたにお願いすればいいのか、よくわからないけれど、
ご検討のほどをお願いしたい。お願いしたい。お願いしたい。
ヨロシコ。
