テーブルを修理してもらう
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土曜日は修理に出していたダイニングテーブルが我が家に帰ってくる日だ。
ふるーい一枚ものの天板で、80年は経っているという。
もともと大きな割れ目があったのを承知で購入したのだが、
マンションの乾燥がこたえたのか、さらに大きく割れて来てしまった。
写真を撮って店に送ると、綺麗に直ります、という。
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ヒッカドゥアというこのお店は、今は西麻布のようなおしゃれなところに、
広い店舗をかまえているが、もともとは下北沢の路地裏にある小さな小さな店だった。
英会話の講師をシモキタでやっていた頃から、好きで通っていた。
当時は家具など買えなかったからこっそり見に行くだけだった。
買えるようになったら絶対ここで買おうと思っていた。
そして就職してまず仕事机を一つ買い、同じものをもう一つ買い足し、
椅子を二つ買い足し、昨年ダイニングテーブルも買ったというわけだ。
東南アジアから買い付けてきたものを、日本の家具職人が手をいれる。
修理はここにテーブルを運んで来てくれた職人さんが来てやってくれた。
彼には他のテーブルの修理もお願いした。
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割れ目部分に木片を差し込み、丁寧に削り、ニスを塗って、
へこみ(古いものだからかなりでこぼこがある)部分もちゃんと
削ってへこませて、回りと齟齬がないようにして、
少し見ただけでは割れ目があったなんてまったくわからない。
もちろんよく見ると継ぎ目がわかるが、
あまりにも丁寧に仕上げられているので、その継ぎ目自体が味を増す。
陶器の金継ぎの家具バージョンである。
綺麗だ、と言って私が喜ぶと、職人の彼もとても嬉しそうな顔をした。
「あと十年は問題なく持ちますよ」
「持っちゃうとあなたの店の商品売れないよ」
「そうなんですよねー」
家具を直すことが好きで仕方がないという人である。
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このダイニングテーブルの名前はマルクスである。
私は家具やら植木やら家の中のものに名前をつける妙な癖があって、
友人から呆れられたことがあるのだが、みんなはやらないのかな?
金継ぎして味が出るあたり、ぴったりのネーミングだと思うけど。
ちなみに、もう一つの机はエンゲルス。
それなりに味はあるけど、マルクスに比べるとまあ少々見劣りがする。
